
神道は再生の文化。神のちからは、お宿りになられるものを新しく調え直すことにより再生するものと古来信じられてきました。伊勢の神宮の御正宮を20年に一度造り替えることも、天照大御神様のおちからの再生を願ってのことなのです。私たちが崇め尊ぶ八幡大神様も御社殿を新しく麗しく調え直すことにより御神威(ごしんい)は精気に満ち以前にも増して神々(こうごう)しく光り輝かれるのです。
千古の昔より連綿と護り伝えられてきた美しい伝統建築の数々。これらには先人たちの心が込められており、訪れる人々の心もまた、静かにそして豊かに包み込んでくれます。また文化財は今に生きる私たちは共有の財産であり誇りであるといえましょう。遠い遠い祖先から大切に受け継がれてきたこの貴重な遺産を、私たちは確実に次代へと護り伝えていくよう努めていかなければなりません。
八幡大神様の御神威の再生。文化の伝承。いま当宮ではこれらを強く願い、平成の大修造(だいしゅうぞう)として境内の歴史的諸建造物の修復事業に取り組んでいます。当宮の御社殿は今から1,150年余り昔、平安時代の始め貞観2(860)年に初めて建立されました。現在の御社殿は江戸時代の始め徳川三代将軍家光公によって造営され、以来幾度となく修理を重ねながらも住古の堂々たる姿を今に伝えています。しかし、国の重要文化財である御社殿を始め境内摂末社、諸建造物も昭和42年前後に行われた前回修理より約45年を経て、近年とみに老朽化が進んでまいりました。この事業を成し遂げるには長い年月と莫大な費用が必要なのです。ご崇敬の皆様にはこの大修造の意義をご理解頂きまして、暖かいご支援を賜りますようお願い申上げます。
先ず以って、平成21年3月に第1期工事の主事業でありました御本殿(内殿・外殿)および瑞籬、幣殿、舞殿、楼門の修復工事が完了し、翌4月25日・26日には本殿遷座祭(遷座之儀・奉幣之儀)が滞り無く斎行され、大神様に仮本殿から美しく蘇った御本殿へと約4年ぶりにお還りいただきましたことをご報告いたしますとともに、第1期工事の間、格別のご厚情によりご奉賛賜わりました皆様に心から厚く御礼申し上げます。
さて、この御社殿を始め、境内摂末社および諸建物は、昭和42年の前回修理から数十年を経過し著しい傷みが目にも露わとなって来たため、平成5年より順次修復工事を進めて参りましたが、その第1期工事が終了し、平成21年4月修復相成った御本殿に大神様にお還りいただく本殿遷座祭が斎行されました。
しかしながら、工事はまだ全体の半分を終えたに過ぎません。引き続きその他建造物の修理および防災工事事業として第2期工事に着手しているところであります。 この先人たちの優れた技と心の精髄であり、国民の共有財産でもある歴史的文化財を後世に護り伝えていくため、崇敬者各位を始め、広くお志のある方々、当宮にゆかりのある方々におかれましては、何卒趣旨ご賢察いただき、第2期工事におきましても格別のご奉賛を賜わりますよう謹んでお願い申し上げます。
石清水八幡宮 宮司 田中恆清
現在は社殿廻廊の修復工事に取り組んでいます。 工期は平成21年4月から同24年4月までを予定しており、完了しましたら、平成21年4月までに修復工事が完了している御本殿や幣殿、舞殿などを含めて社殿すべての修復工事が完了となり、約45年ぶりに美しい社殿の外観を目にすることができます。 なお、廻廊工事ののちは、引き続き傷みの激しい他の建造物の修復に取り掛かる予定にしております。
総事業費 | 20億円 |
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御社殿保存修理事業 | 平成17年~平成24年 御本殿・幣殿・楼門・廻廊の修復工事 |
摂末社保存修理事業 | 平成5年~継続中 境内18社の摂末社修復工事 |
境内諸建造物保存 修理事業 |
平成21年~継続中 築地内各門・外廻廊・頓宮殿・手水舎・その他の諸建造物の修復工事 |
環境整備事業 | 平成20年~継続中 樹木の剪定・防災設備工事 |
予 算 | 13億円 |
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工 期 | 平成21年~平成30年(予定) |
御社殿 | ◎本殿廻廊 ◎東門 ◎西門 |
摂末社 | ◎若宮社 ◎若宮殿社 ◎狩尾社 ○廣田・生田・長田社 |
諸建造物 | ◎東・西・北各総門 ○南総門 ○東・西外廻廊 ○神楽殿 ○手水舎 ○頓宮殿 ○頓宮南門 |
防災整備 | ○狩尾社防災設備新設 ○境内防火・防犯設備改修 |
◎は国指定重要文化財 赤字は修復工事完了
【奉賛方法】 こちらのご奉賛申込フォームからお願いします。 詳しくは「平成の大修造奉賛事務局」までお問い合わせください。
平成の大修造奉賛事務局
〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
石清水八幡宮内 (TEL 075-981-3001)
会員区分 | 奉賛金額 | 奉賛特典 |
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愛奉賛 | 壱阡圓以上 | ・記念品贈呈 |
寿奉賛 | 五阡圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・記念品贈呈 |
福奉賛 | 壱萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・記念品贈呈 |
賛助奉賛 | 五萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・記念品贈呈 |
賛助奉賛 | 壱拾萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・特別記念品贈呈 |
賛助奉賛 | 五拾萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・特別記念品贈呈 |
特別有功奉賛 | 壱佰萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・特別記念品贈呈 ・祭典招待 ・感謝状授与 |
功労奉賛 | 参佰萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・特別記念品贈呈 ・祭典招待 ・感謝状授与 |
特別功労奉賛 | 五佰萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・特別記念品贈呈 ・祭典招待 ・感謝状授与 |
名誉奉賛 | 壱阡萬圓以上 | ・芳名板顕彰 ・芳名永久保存 ・特別記念品贈呈 ・祭典招待 ・感謝状授与 |